性感染症の症状と治療法ガイド|コンジローマとケジラミの詳細

尖圭コンジローマ

「尖圭コンジローマ」は、性器にイボができるSTD(性病・性感染症)です。痒みや痛みはほとんどありませんが、性器や肛門の周辺に乳頭やニワトリのトサカのようなイボができます。痒みや痛みなどが無くても、見た目のイボで感染に気づく事ができます。尖圭コンジローマの感染は、良性型のヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因です。

感染経路は、セックス(膣性交)、オーラルセックス(口腔性交)、アナルセックス(肛門性交)、あらゆる性行為で感染します。また、性行為以外でも皮膚や粘膜の傷口から感染する場合もあります。出産時に母子感染する可能性もありますが、妊婦検査を受ける事によって感染を防ぐ事が可能です。

症状としては、男性も女性も同様で、薄いピンク色または茶色いイボができます。ニワトリのトサカのような「カリフラワー状」もしくは、おわんを伏せた形の「乳頭状」の形状をしています。ほとんどありませんが、稀に痒みや痛みを感じます。症状の出る場所は、男性は陰茎・亀頭・包皮の内側・陰のうなどで、女性は大小陰唇・腟前庭・腟・子宮頸部などです。男女共通で、肛門内や肛門周辺、尿道口に症状が出るケースもあります。

尖圭コンジローマの治療は、イボを取り除く事となりますが、イボを取り除いてもウイルス自体を完全に取り除く事ができずに再発してしまう事が非常に多いです。イボを取り除いてから、3ヶ月以内に約25%の人が再発してしまうというデータもあります。ですので、イボは外科的手術を行って切除しますが、病変部(患部)に軟膏(クリーム含む)を塗布してウイルス感染に抵抗する方法も用いられます。クリームタイプの治療薬でコンジローマはアルダラクリームが有名です。そして、感染率が高く特定の相手がいる場合など、自身に症状が出た場合には相手も感染している可能性が高いです。その時点では相手には症状が出ていなくても、後から症状が出るケースがあります。皮膚や粘膜から感染しますので、性行為でコンドームを使用しても完全に予防できるわけではありません。予防としては、感染者との性行為自体を避けるしかありません。

ケジラミ症

「ケジラミ症」は、体毛にシラミの一種である「ケジラミ」が寄生します。とくに陰毛に寄生し、性行為で直接接触する事によって感染するので、STD(性病・性感染症)とされています。
ケジラミ症に感染すると、とても激しい痒みがあります。ケジラミは吸血性昆虫で、茶色がかった白色をしています。体長は1mm程度で体毛(主に陰毛)に寄生して、毛の根元周辺に卵を産みつけます。卵は1週間程度でかえって、成虫になり約1ヶ月生き続け、死ぬまでに卵を産む繰り返しです。1ヶ月の間に30〜40個の卵を産み増加していきます。感染経路は、ほとんどの場合が陰毛が直接接触する事によって感染しますので性行為となります。しかし、陰毛以外に感染している場合は、そこから感染する可能性がありますので、性行為だけに限定する事はできません。また、稀ではありますが毛布やタオルなどを介して間接的に感染する可能性もあります。

症状としては、男性も女性も同じような症状で、感染部に激しい痒みが出ます。ケジラミは主に陰毛に感染しますが、肛門周囲やわき毛や胸毛などに寄生する場合もあります。時には頭髪や髭にも寄生する事もあるのです。ケジラミによる激しい痒みは、蒸れなどによる痒みと異なり湿疹は出ない事が特徴的です。また、痒みが出ない事もあり、その場合は感染気づかずに他の人に感染させてしまうので注意が必要です。ケジラミは血糞をしますので、下着に黒いしみが付く事があり1つの感染のサインでもあります。

ケジラミ症の一番確実な治療法は、ケジラミが寄生してしまった場所の毛を全て剃ってしまうことです。剃る事ができない場合は、薬剤の入ったパウダーやシャンプーを使用します。性行為の際のコンドームの使用は、ほとんどのSTD(性病・性感染症)の予防に有効ですが、ケジラミ症に関しては毛の接触で感染するので予防となりません。

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